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ごめんなさい。突然で本当にごめんなさい。
どうしても独りで行かないといけない用事が出来ました。
ハロウィンが終わったら、必ず帰ってくるのでどうか心配しないでください。
<十月の果てへ踊れ 2>
沖縄では大騒ぎになってるだろうなぁ。カイには悪いことしたなぁ。
沖縄に残してきた手紙のことを思いながらも、ルルゥは飛行機の窓から見える星空をじぃっと見ていた。
空港周辺の天候があまり良くなかったので、離陸の時はガタガタと揺れたので正直怖かったが、水平飛行に入ってからは、高度1万メートルから見える星空と月の美しさに、ルルゥは目を輝かせていた。
「皆で乗りたかったなぁ……」
思い浮かべるのは、主に、カイや響、奏のこと。
今頃心配してるんだろうなぁ……、ああ、でもまだ気づいてなくて、明日の朝辺りには爆弾が爆発したみたいな大騒ぎになるんだろうなぁ。
ハロウィンのランタンを一緒に作ろうねって、響、奏と約束したのに。一緒にハロウィンやろうねって言ったのに。
ルルゥの妹分である双子との約束を思い出して、ルルゥは席でぎゅぅ、と服をつかんだ。
果たせない約束なんて、本当はするべきではない。
響、奏と約束したとき、ルルゥは、今年のハロウィンは二人と一緒にいられないことは前々からわかっていたけれど、ハロウィンハロウィン! と楽しそうにしている二人との約束を断ることは出来なかったのだ。
(ごめんね、二人とも。今度あたいが手作りのお菓子をいっぱい作ってあげるから)
心の中で謝りながら、ルルゥはリュックの中の携帯電話を出そうとして、あ、飛行機の中で携帯は駄目だったんだ……と思いだしてリュックに戻す。一昨年にカイに買ってもらってたときにすぐに携帯と格闘をはじめて、今ではカイを遙かに超える携帯電話のプロフェッショナルだ。
ルルゥの秘密のメールフォルダには、沖縄にいる誰にも言えないメッセージが沢山詰まっている。特にここ数日は、来る日のために連絡をとることが多かったし、こうしている今でも彼らからメールが来ているかもしれない。
(でも飛行機が落ちちゃったら嫌だしなぁ……)
飛行中の機内で携帯電話の電源をONにしていると、飛行機の運航に支障がでるらしい、というのはよく聞く話だが、実際どれぐらいの影響を与えるのかはよくわからない。
もし電源を入れた瞬間に飛行機が落ちたら! と思うと、ルルゥは携帯電話の電源をONにすることなど到底出来なかった。
飛行機から降りたら、すぐにメールチェックをしよう!
そう心に決めてからルルゥは寝ることにした。
<3へ>
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